さて、今回は弦間ピッチについてお話しします。
ここも非常に重要ですから、しっかりと覚えてくださいね。

ギターによって弦間ピッチが違う?

弦間ピッチとは、各弦の間の距離のことです。
下の画像をご覧ください。

弦間ピッチ(String Spacing、ストリングスピッチ)

ブリッジ上の1弦と2弦に赤いタテの棒線を入れていますが、この1弦と2弦の間の距離が弦間ピッチです。
ちなみに、1弦と2弦、2弦と3弦、3弦と4弦、4弦と5弦、5弦と6弦の間の距離はまったく同じです。

では、弾きやすさ、つまりプレイアビリティと、この距離がどのように関わってくるのでしょうか。
まずは、代表的なギターの弦間ピッチを考えてみましょう。

ギブソン系の代表的なギター、レスポールの場合は、一般的に10.5mmピッチです。
そして、フェンダー系の代表的なギターであるストラトキャスターですが、ヴィンテージ系は11.3mmピッチ、日本のモデルは10.8mmピッチが一般的な弦間ピッチです。

何だ、0.xxミリくらいの違いじゃない。
それがどうしたって言うの?

なんて、きっとあなたは思うことでしょう。
しかし、ギターの弦は6本あるため、ブリッジ上の弦間はトータルで5個あることになります。

ギターによってブリッジ上の弦間がこんなに違ってくるとは!

では、1弦から6弦までのトータルの弦間ピッチを出してみましょう。

  • 0.5mmピッチの場合  0.5mm×5=52.5mm
  • 10.8mmピッチの場合 10.8mm×5=54.0mm
  • 11.3mmピッチの場合 11.3mm×5=56.5mm

ギブソン系の10.5mmピッチとフェンダー・ヴィンテージ系の11.3mmピッチを比べてみると、なんとトータルで4mmもの差が出てきてしまいます。

たかが4mmと思ってはいけません。
この4mmの違いは、弾きやすさにかなり影響してきます。

弦間ピッチの4mmの差ということは、つまり1弦から6弦までのピッキング幅の差が4mmあるということになります。

実際に試してもらうのが一番いいのですが、ヴィンテージ系ストラトキャスターとレスポールを交互に弾く機会があったらぜひやってみてください。
おそらく、ピッキングの感覚の違いを感じるのではないでしょうか。

ヴィンテージ系ストラトキャスターよりもレスポールの方がピッキングする幅が狭いので、レスポールの方がスムーズにピッキングできると感じるかも知れません。

ですので、例えばスウィープとか、弦の移動が早くて細かいパッセージを弾く場合、弦間ピッチは狭い方がやりやすく感じるのではないでしょうか。

もちろん、これは個人差がありますので、11.3mmピッチの方が弾きやすいと感じるギタリストもいれば、10.5mmピッチの方が弾きやすいと感じるギタリストもいます。

厳密に言うと、ストラトキャスターよりもレスポールの方がネックが厚く、幅広い場合があるため、どちらと言うと左手のフィンガリングがやり辛く感じられてしまい、10.5mmピッチでのピッキングのうまみがわからないこともあります。

僕が思うに、元々エレキギターは海外からやってきた物ですから、欧米人の手の大きさや指の太さを基準にして11.3mmピッチとしていたのでしょう。
そう考えるとギブソン系の10.5mmピッチが不思議ではありますけどね。

ストラトキャスターの弦落ち対策

それはともかく、我々日本人には、その手の大きさや指の細さを考えると、やはり10.5mmピッチか10.8mmピッチが合うのではないかと思います。

ストラトキャスター編でも言いましたが、ストラトキャスターには弦落ちという致命的とも言える欠点があります。
11.3mmピッチのストラトキャスターを使っているギタリストであれば、ほぼ間違いなく弦落ちに悩んでいると思います。

しかし、ブリッジを10.8mmピッチの物に交換するとかなり解消されます。
さらに、10.5mmピッチのブリッジに交換すると、ハイポジションで大胆なビブラートをかけてもほとんど弦落ちしません。

ストラトキャスターの弦落ちに悩んでいるのなら、試しに10.5mmピッチのシンクロナイズドトレモロを使ってみるのもいいでしょうね。