ギブソンで有名なSGの秘密に迫ります。
スタンダードとも言えるし、個性的とも言えるギターで、あらゆるジャンルのギタリストが好んで使用しています。

では、このギターの秘密をお話ししましょう。
SGと言えば、これもまたギブソンの代表的なギターですね。

まずはスペックから言うと、やはり年代やモデル、メーカーによって若干の違いはありますが、一般的にはネック材がマホガニー、ボディ材もマホガニーです。
マホガニーと言えば、高級家具に使われる木材の代名詞みたいなものですが、これを惜しげもなくギター材に使っているオールマホガニーSGは、それだけでも大物感がただよいます。

ギブソン(Gibson)の代表的ギター SG

SGの特徴

さて、このSGですが、一番の特徴は軽いってことでしょうか。
ボディ厚が薄く設計されているので、とにかく軽い。
レスポールと比べてみると、その軽さが一発でわかります。

まぁ、重量4kgにもおよぶレスポールが重すぎるとも言えますけどね。

で、その肝心な音ですが、同じマホガニー材を使用しているレスポールよりも、そのボディの薄さゆえ多少は低音域の迫力に欠けてしまう傾向にあります。
ですがその分、中音域や、レスポールにはない高音域の素直さを感じます。

さて、ここで少し雑学的なことを言うと、今どき好まれるギターサウンドの流行として、重低音があります。
いかに低音域をパワフルにして、ギター本体でズンズン言わせるかっていう。

ですが、ギター単体で低音域を出しすぎてしまうと、一人でギターを弾く場合にはいいのですが、例えばバンドアンサンブルの中に入ってしまうと、それが邪魔になってしまう事もあるのです。

と言うのも、バンドサウンドと言うのは、ギターやベース、ドラム、キーボード、ボーカルといった複数のパートによって成り立っていますよね。
で、それぞれのパートには固有の音域があるのです。

例えばドラムのキック(バスドラム、ベードラ)やベースは低音域に位置し、ギターやボーカルは中音域から高音域、キーボードは全体的な音域をカバーする、といった具合です。

ですので、あまりギターが低音域を意識しすぎてしまうと、その周波数帯がキックやベースと重なってしまい、ローがグチャッと聞こえてしまうことがあるわけなんですね。
なので、ギターの低音域はホドホドがいいと僕は思います。

それよりも、むしろギターサウンドの本質は中音域にあると思います。
中音域を意識することにより、バンドアンサンブルの中でも埋もれずに抜けのいい音になりますから。
それに、いわゆる音の太さのキモは中音域にあるのです。

そういった意味では、SGは低音域よりも中音域や高音域をしっかりと出力してくれますので、理想的なギターと言えるかも知れませんね。

それに、SGのコードワークで、アップピッキングした時の1弦や2弦(プレーン弦)の「ギャリッ」という音のフィーリングはとても素晴らしいですよ。

また、ピックアップもハムバッキングピックアップを2つマウントしたタイプや、3つマウントしたタイプ、P-90というシングルコイルピックアップをマウントしたタイプもありますので、同じSGでも色々とチョイスができて楽しいかも知れません。

ちなみに、これがP-90というピックアップで、見た目はゴツイですが、シングルコイルピックアップです。

ギブソン(Gibson)系ピックアップ、P-90ドッグイヤー ギブソン(Gibson)系ピックアップ、P-90ソープバー

音の傾向は、ハムバッキングピックアップの音の太さと、シングルコイルピックアップの豊かな高域を足したような感じです。
音の腰はあるんだけど、高音域の「ギャリッ」感があるイメージですね。

さて、SGはダブルカッタウェイですので、ハイポジションが弾きやすいのも大きな特徴の一つでしょう。
22フレットを多用するソロなんかも楽々こなせます。
これは本当にいいですよ。

SGの最大の弱点

ですが、残念ながらSG最大の弱点もあります。

それは、ヘッド落ちという現象です。
ヘッド落ちとは、立ってストラップを付けてギターを構えたとき、ネックとボディの重さのバランスが悪く、ネックが下がってしまうことを言います。

SGの場合は、そのボディが軽いことが原因なので、これは仕様としか言いようがありません。
ですので、その対策としては、皮素材などのすべりにくいストラップを使用するのがいいでしょう。

または、ストラップピンの位置を変えるという方法もありますが、その場合は新たに穴をあける必要があります。
しかし理想的と思える位置の特定が難しいので、あれこれ試行錯誤しているうちにボディが穴だらけになってしまう危険性もあります。

それでもロックンロールにはSGが最高!

ですが、ヘッド落ちくらいでSGを判断してはいけません。
豊かな中音域と高音域を持ちながら粘りもあるサウンドはあらゆるジャンルに対応できますが、特にロックンロール系にはとてもマッチするギターだと僕は思います。
軽いのでステージでの取り回しも良く、派手なステージングをしたいロックギタリストにはとてもいいのではないでしょうか。

AC/DCのアンガス・ヤングのように豪快なロックンロールをプレイしたいなら、間違いなくSGです。
アンガスのようにステージでお尻は出したくないものですけどね。