ピックアップの導通、抵抗値の確認方法では、4芯仕様のハムバッキングピックアップ(ハムバッカー)の各コイルの導通、抵抗値を測る方法をお話ししました。

新品で購入した場合でもそうですが、中古で手に入れた場合など、すでにシリーズ(直列)配線として結線されていることがよくあります。
その場合は、まずはシリーズ状態でチェックをしてみましょう。

シリーズ配線(直列配線)とは?

シリーズ配線とは、ハムバッキングピックアップの2つのコイルをつなげる配線のことを言います。

ハムバッキングピックアップの2つのコイルを別々に使用する方法として、タップ配線やパラレル配線などがありますが、このように直列でつなげて使うと、本来のハムバッキングピックアップとして機能することになります。

ディマジオのシリーズ配線

では、ディマジオの4芯ハムバッキングピックアップのシリーズ配線を見てみましょう。
第1コイルのコールド(巻き終わり)である黒リード線と、第2コイルのホット(巻き始め)である白リード線が結線されていますね。

ディマジオ シリーズ配線

このように配線すると、2つのコイルを一つの物と見なしますので、もう黒リード線と白リード線はホットとかコールドという概念ではなくなります。

そして、この合体コイル(ハムバッキング利用)のホットが赤リード線、コールドが緑リード線となるわけです。
単純に考えると、第1コイルのパワーと第2コイルのパワーが合体するわけですから、そのパワーは2倍となります。

厳密には色々な要素によって出力は左右されますから、正確に2倍とはならないのですけどね。

ですが、これら2つのコイルをシリーズで使えば、各コイル単体使用と比べると、およそ2倍の出力を得られると考えていいでしょう。
そして配線を調べる場合は、この赤リード線と緑リード線をテスターでチェックすればいいわけです。

セイモアダンカンのシリーズ配線

次に、セイモアダンカンの4芯ハムバッキングピックアップのシリーズ配線です。
これは、第1コイルのコールドである白リード線と、第2コイルのホットである赤リード線が結線されています。

セイモアダンカン シリーズ配線

ですので、同じように白リード線と赤リード線はホットとかコールドという考え方ではなくなるわけです。

セイモアダンカンの場合は、シリーズ配線されたピックアップのホットが黒リード線、コールドが緑リード線となります。
ですので、テスターでは、黒リード線と緑リード線の導通、抵抗値をチェックすればいいわけですね。

シリーズ配線の抵抗値の目安

さて、最初からシリーズ配線されているピックアップの導通、抵抗値チェックをする場合、結線されている第1コイルのコールドと第2コイルのホットのハンダを取るのは面倒なので、簡易的にこのようにチェックすればいいと思います。

おおよその見方として、1つのコイルの抵抗値はだいたい3~5kΩと考えて、シリーズ配線、つまりハムバッキングピックアップとしては、その2倍である6とか7~10kΩくらいの抵抗値であれば問題はないと思われます。

また、パワーのあるピックアップであれば、15kΩとか20kΩという値になります。

抵抗値に異常が見つかった場合

ここで、シリーズ配線してあるにもかかわらず3kΩしか抵抗値がないといった場合、これは面倒ですが、第1コイルのコールドと第2コイルのホットのハンダを取る必要があります。

それで4芯の状態に戻し、第1コイルと第2コイルを両方調べ、どちらのコイルに問題があるのかを判断しましょう。

なお、ハンダゴテを使う際には十分に注意してくださいね。
くれぐれも、火傷しないようにしましょう。
僕も何回もやってしまいましたので。