さて、ネックについて色々とお話ししてきましたが、とにかくネックはギターにとって重要な要素です。
僕が思うに、ネック次第で音はもちろん、弾きやすさやモチベーションにも関わってくるほどの大きな要素だと言えます。

ネックの握りの重要性とは

僕がギターを選ぶときに一番重視するのは、ネックの握りです。
いかにそのギターのボディシェイプを気に入っていても、目標とするギタリストが使っているモデルであっても、ネックの握りがしっくりとこなかったら、残念ながら僕はチョイスしません。

ネックの握りに自分を合わせる、と言うギタリストも多いとは思いますが、僕はそんなに器用ではないので、そういった場合は泣く泣く却下にしてしまいます。

僕の経験で言うと、以前使っていたあるギターなのですが、

ボディシェイプもいい!
カラーリングもいい!
値段もいい!

という、まさに僕にとってパーフェクトに感じられるギターがあったのですが、ネックの握りがどうにも性に合わず、でも頑張って合わせようとしたのですが、結果的に残念ながら手放してしまったことがあるのです。

そもそも、自分の好みのネックであったら、そのギターを弾いてて気持ちいいですし、気持ちよかったら少々ボディシェイプが好みでなくとも次第に気に入ってきますし、何より、気持ちよく弾くということは、ギター上達への近道になると思います。

これは本当に不思議なのですが、好みのネックのギターを弾くと、普段弾きづらいフレーズやリックも楽に弾けたりするんですよ。

また、弾きたくてもなかなか弾けなかったフレーズが弾けるようになると、自分に自信が持てるようになり、もっともっとギターを弾きたくなってきて、その結果、いつの間にかさらに上達しているわけですね。

このように、個人的にはネックの握りの重要性を、いつもひしひしと感じているわけです。

ネックの握りの種類

さて、ネックと一口に言っても、その握り心地は千差万別です。
まずは基本的なシェイプ(断面の形状)を考えてみましょう。
ネックのシェイプも結構色々なタイプがあり、ネックの断面を、その形状と似たようなアルファベットで表現するのが一般的です。

例えば、その断面が三角形のように先端がとがっていて、V字に見えることから命名されたVシェイプ。
これはヴィンテージ系のギターに見受けられますね。

そして、そのVシェイプのとんがりを無くして丸みを帯びさせたCシェイプ。
これが一般的で一番多いタイプなんじゃないかな。

それと、そのCシェイプに厚みを持たせたのがUシェイプ。
Cの文字を見てもらって、その丸っこい部分を深くしたら、確かにUになります。
これはうまく言ったものです。

他にもありますが、これらがポピュラーなネックシェイプでしょう。
もっとも、この辺が基本ではあるのですが、メーカーやモデルによって微妙に違いがあります。

例えば、カタログでは同じCシェイプと称されていても、A社のギターのCシェイプは薄くて軽やかな握りになるけど、B社のギターのCシェイプは厚みがそこそこあるので握り応えがある、っていうような。

ですから、VシェイプやCシェイプ、Uシェイプと定義されていても、結局はメーカーやモデルによって握り具合が変わってくるんですね。

ネックの握り具合を左右する他の要素とは

さらに、ネック幅のことも考えなければなりません。
幅広のネック、細いネックなど、こういったことも握り具合に関わってくるんですね。

もっと言うと、指板(フィンガーボード)のRです。
このRというのは、Radius(半径)のことを指します。

半径が小さい、つまり、その数値が小さいほど丸みを帯びていることになります。
例えば184Rよりも240Rの方が平べったく、240Rよりも400Rの方がより平べったくなります。

ちなみに、ヴィンテージ系の184Rギターを弾いた後に400R仕様のギターを弾くと、「あれっ、このネックってまっ平らなの?」と思うほど平べったく感じます。

また、ネック裏の塗装でも握り具合が違ってくるのです。
ラッカー塗装、ポリ塗装、さらに、サテンフィニッシュ(マットフィニッシュ)とグロスフィニッシュの違いなどもあります。

さて、このようにシェイプ、幅、指板のR、塗装方法など、色々な要素が絡み合ってネックの握り具合が決定されます。

しかし、こればかりは実際に自分でそのネックの握りを確かめてみるしかありません。
他の人には不評な握りであったとしても、自分には最適なネックの握りである場合もあります。

とにかく僕が言いたいのは、ネックの握りは本当に重要である、ということです。
自分に合ったネックの握りを持つギターに出会えたら、これは本当に幸せなことですし、上達への近道になる可能性は大いにありますからね。