新しくギターを買うのは本当にうれしいことですよね。
中古だろうが新品を買おうが、思わず笑みがこぼれてしまうくらいにワクワクします。

しかし、ちょっと待って下さい。

あまりにも浮かれすぎてギター本体のチェックを忘れていませんか?
本当にそのギターでいいのですか?

ギターのコンディションは、ギター上達のスピードに大きく影響を与えるものですから、その辺はシビアに考えていく必要があります。

ギター製作の工程を知るべし

初めてギターを買う初心者さんには特に注意してもらいたいのですが、ギター本体には個体差があります。
例え同じモデルだったとしても、そのギターの出来具合、弾き心地はそれぞれ違う場合があるのです。

なぜなら、ギターが出来上がる工程はすべて機械のオートメーションというわけではないからです。
機械で大まかに木材を加工してボディやネックを作りますが、それ以降の細かい作業は人間の手によるものなのです。

人間が作業するということは、毎回すべて寸分の狂いもなく同じ仕様で作るのは不可能に近いですよね。
もちろん、まったく違うということはないと思いますが、少なからず微妙に違いが生じてくるわけです。

ここで特に重要なポイントとして、ギターの組み込み作業があります。
組み込みは、ボディにネックを取り付けたりする、いわばギターの出来の良し悪しを決定してしまうほど重要な工程です。

しっかり組み込みされていないギターを使っていると妙に弾きづらく感じ、なかなかギターが上達しないということになりかねません。

ネックの反りやねじれがないか

まずチェックしたいのが、ネックが反ったりねじれたりしていないかということです。

とりあえず簡易的に見るには、ヘッド側からボディに向かって目視してみましょう。
それと、逆にボディ側からヘッドに向けて見てみる。

もしもネックの真ん中あたりがへこんで見えれば順反り、逆に真ん中あたりが盛り上がって見えれば逆反りです。
また、例えば1弦側が順反りで6弦側が逆反りとなっていたら、それはネックのねじれです。

順反りであれば、ネックに埋め込まれているトラスロッドという棒を回すことで直せる可能性があります。

逆反りの場合は、ダブルアクションのトラスロッドなら直せるかも知れませんが、多くのギターはシングルアクションのトラスロッドでしょうから、弦を張ってもこの状態ならリペア行きになると思います。

さらにネックがねじれていたら、これはすぐにリペアに直行ですね。

いずれにせよ、ネックがストレートになっていない状態はギターの弾きやすさに大きく影響するので直さなければいけません。

しかし、リペアに出すということは、さらにお金がかかるということを意味しますので、こういった状態のギターには最初から手を出さない方がいいでしょう。

センターずれしていないか

次に、ボディとネックがちゃんと真っ直ぐ中央にセットされているかを確認しましょう。

組み込み精度が悪いと、ネックが傾いて付いていたり、ネックポケットに隙間ができていたりします。
それによって、1弦や6弦の弦落ちといった症状に悩まされることになってしまう可能性が大きくなります。

そしてこういう状態のことを、「センターずれ」とか「センターが出ていない」といいます

特に、ネックが傾いているストラトキャスターは要注意です。
ただでさえで1弦が弦落ちしやすいのに、1弦側のスペースが狭くなっていたりしたら、まともにハイポジションが弾けなくなりますからね。

そこで、とりあえず簡易的にチェックする方法ですが、ドットポジションマーク(丸い点)だったら、3弦と4弦の完全な中央に来ているかを確認します。
21フレットで見てみるといいでしょう。

上記はドットポジションマークがしっかりとネックの中央に来ている場合に有効。
ギターによっては、ドットポジションマーク自体が正確にネックの中央に来ていない場合もあるので注意が必要。

ギター購入の際の注意点 ポジションマーク

そして、それが大丈夫だったら1弦と6弦がフレットの端まで十分なスペースを確保できているかを確認します。
そこまで問題なければ大丈夫だと思います。

とにかく、センターずれしているギターには最初から手を出さない方がいいですね。
これもリペア行きになりますから。

ナットの溝はきちんと掘られているか

一見センターずれしていないように見えるのに、実際には1弦や6弦で弦落ちするギターがあります。

その場合はナットを見てみしょう。

ギター購入の際の注意点 ナット

  • ナットの溝が正確に掘られていますか?
  • 1弦側や6弦側にかたよって掘られていませんか?
  • 各弦の溝の間隔にムラはありませんか?

ナットの溝の深さがおかしいと、妙に弦高が高くなったり弦がビビったりします。
間隔にムラがあると1弦や6弦で弦落ちしたりします。

いずれにせよ、非常に弾きにくいギターになってしまうんですね。

チェックポイントのまとめ

では、チェックポイントをまとめてみましょう。

他にもチェックしたいところはたくさんありますが、とりあえず以下の箇所だけは確認してください。
基本的にはネック関係が主なチェックポイントになっていますが、ネックはそれだけ重要だということです。

  • ネックの反りやねじれ
  • センターずれ
  • ナットの状態

これらはスペックとかサウンドとか以前の問題で、ギターとしてあるべき最低限の部分ですから、あなたがギターを買うときには必ず確認してみてください。

今どきはインターネット通販でギターを購入することも多いと思いますが、実際に手に取って現物を確認できませんので、その場合はショップにそういったことを質問してから決断するようにしましょう。