ギブソンで有名なフライングVの秘密に迫ります。
このギターもまた独特なシェイプで、いわゆる変形ギターです。
このモデルが発表された時には音楽業界、楽器業界に衝撃が走ったのではないでしょうか。

フライングVの特徴

まずはそのスペックからお話ししましょう。
コリーナ材を使ったモデルもありますが、一般的にはネック材がマホガニー、ボディ材もマホガニーという、オールマホガニー仕様です。

そしてピックアップは、ハムバッキングピックアップ(ハムバッカー)を2つマウントしています。

ギブソン(Gibson)系ギター、フライングV(Flying V)

音の特徴としては、中音域の押しが強く、派手な音と言うよりも、どちらかと言うと丸っこい音、というイメージですね。
これはこういった特殊なボディ形状だから仕方ないのですが、やはりレスポールに比べると低音域のゴリゴリ感は薄いです。

しかし!
そんな小さいことは、このギターには言いっこ無しです。
それは、もちろん個人的な意見ですが、このボディシェイプが最高にカッコいいから。

それに、人間で言うと「なで肩」ともとれるネックとボディのジョイントであるがゆえに、ハイポジションでの弾きやすさは、数あるギターの中でもトップクラスでしょう。

フライングVを弾くスーパーギタリスト達

さて、フライングVを使用することで有名なギタリストですが、KISS好きな僕としては、まずポール・スタンレーを挙げたいところです。

まだ子供で、音楽がよくわかっていなかった頃に初めてKISSを見た時、そのメイクや派手なステージパフォーマンスと同じくらい興味を持ったのがポール・スタンレーがかき鳴らすフライングVでした。

そんなわけで、僕にとってフライングVと言えばポール・スタンレーなのですが、やはりこの人も忘れてはいけないでしょう。

もちろん、マイケル・シェンカーです。
黒と白のツートンカラーにペイントされた独特なフライングVがとにかくカッコいい。
ステージでフライングVのボディのとんがり部分を股ではさんで弾く姿は、まさに神のように神々しい感じがしますね。

ポール・スタンレーもマイケル・シェンカーもハードなギターを弾くギタリストですが、ではハードロックやへヴィメタル向きのギターなのかと言うと、別にそういうわけではありません。
中音域のバランスの良さを考えると、ブルースだのポップスだのと、ジャンルは選ばないと思います。

フライングVの弱点とは

さて、このフライングVですが、最大の弱点は座った状態で弾くのが難しいということです。
まぁしかし、こういったボディシェイプだから仕方がないですね。
椅子に座った状態で、股ではさんで弾くならまだいいですが、地べたに座っている状態ではバランスが取りにくいです。

その辺を考慮して、ラバー製の滑り止めが付いているモデルもあるんですけどね。
でもそれよりも、スタインバーガーのようなレッグレストをフライングVの標準仕様にすればいいと思いますが。

スタインバーガー(Steinberger)に装備されているレッグレスト

これがあれば座って弾くのも楽々なんですけどね。
いや、こういう変形ギターは立って弾いてこそロック魂を感じさせるものですから、座って弾くこと自体が邪道なのかも知れませんね。

とは言えフライングVは最高にカッコいい

何だかんだと言ってまいりましたが、それでもフライングVは素晴らしいギターだと思います。
こんな奇抜なシェイプは他にありませんからね。

ステージで目立ちたい!というギタリストにはとにかくオススメです。
マイケル・シェンカーのように、股ではさんで弾いたら絶対にウケますからね。
フライングVを弾くことによって、モテてモテて仕方がない!
なんてこともあるような、無いような。