
作曲するにあたって必要な物、そしてあると便利な物をご紹介しましょう。
- 筆記用具・メモ
- ICレコーダー(ボイスレコーダー)
- 楽器
- コード譜面
筆記用具・メモ、およびICレコーダーですが、これは特に重要です。
メロディのモチーフが浮かんだ時のために
楽曲の基となるモチーフ(メロディの断片・ネタ)のヒントは、いついかなる時に浮かんでくるかわかりません。
道を歩いているとき、食事しているとき、CDを聴いているとき、ベッドに横になっているときなど、それは予測不能ですからね。
ちなみに僕の場合、お風呂に入っているときのインチキなハナウタがモチーフになったり、電車で移動しているときに窓の外を眺めているとモチーフが浮かんだりする事が多いです。
このように「作曲をする」という意識を常に持っていると、突然イメージが浮かんでくることがよくあります。
そしてあなたも、これからそれを数限りなく経験していくことと思います。
さて、そのようにしてせっかく浮かんだモチーフも、そのまま放っておくとたいていは忘れてしまいます。
新しい情報がインプットされると、トコロテンのように古い情報は次々に押し出されてしまいますから。
人間の記憶力の限界ですね。
いいメロディが浮かんだにもかかわらず、後で思い出そうにも残念ながら忘れてしまった、なんて、こんなに悔しいことはありません。
そこで前述の品々が役に立ってくるわけです。
基本的にはICレコーダーがベストなのですが、人ごみの中にいる、あるいは非常に静かな場所にいるといったように、声(ハナウタ)が出しにくい状況では、ICレコーダーよりもメモが有効です。
人ごみの中で「ふんふんふーん」なんてやるには勇気が要りますし、また、美術館や電車の中などといったように、周りに人はいるけど静かな環境下で「ふんふんふーん」とやってしまうと、危ない人と思われてしまう可能性がありますから。
そういう状況では、おとなしく紙にメモをするのが一番です。
そんなこと言ったって、その場合はおたまじゃくしを書くんでしょ?
おたまじゃくしなんて書けないよ。
そんな声が聞こえてきそうですが、そんなに本格的なものではなく、単に音の高低や長さだけ、●を使っておおまかにメモしておけばいいでしょう。
こんな感じですね。
厳密に音程や音符の長さを書く必要はありません。
音の高さはそれなりに高低をつけ、音の長さに関しては適当に間隔を空け、左から右へ進む流れです。
そのときに浮かんだモチーフのイメージを、そのまま書いてください。
厳密でなくても、その紙を見ていれば忘れることはないでしょう。
そして、声が出せる所まで移動したら、そのモチーフをICレコーダーに録音してください。
携帯電話やスマートフォンのアプリなどの録音機能を使ってもいいですね。
作曲するための楽器はどういうものがいいのか
そして楽器ですが、この場合、ギターやピアノ(キーボード)など、コード(和音)を奏でられるものがいいでしょう。
ベースやヴァイオリンといった単音楽器でもいいのですが、メロディを作る際にコードも並行して作ることも多いですから、できれば和音楽器をおすすめします。
ですが、うまく演奏できる必要はありません。
かろうじてコードを押さえ、ハナウタができるくらいであれば、十分作曲はできます。
コード譜面はあると便利
そして、コード譜面です。
譜面が無くても作曲はできるのですが、頭の中の楽曲イメージをより具現化するため、また、他の人に伝えるためにもある方がいいでしょう。
これは何かと言うと、次のようなものです。
4小節を1段(1つのカッコが1小節)にし、複数段からなるコード譜面です。
本格的な譜面を書く前に、あるいは作曲しているときのメモ代わりに使えますから、意外と重宝すると思います。
さて、それと一番必要なモノは、「作曲する!」という気持ちです。これが無いと始まりません。
とは言え、構える必要はありません。常にそういう意識を持っていることが大切なのです。
その意識があれば、必ずモチーフは浮かんできます。
そして、そのモチーフをひとつの楽曲に仕上げることが出来るようになります。