チューブアンプとソリッドステートアンプの違いや、それぞれの特徴についてはお話ししました。

今回は、アンプの大きさによる仕様の違いについてお話ししましょう。
ここでの分け方は、大まかに言うと、コンボアンプとスタックアンプとなります。

さて、ギターアンプで音が出る仕組みは、プリアンプ→パワーアンプ→スピーカー+キャビネットという信号の流れによるものでしたね。
では、そこを踏まえてご覧ください。

オールインワンのコンボアンプ

まずコンボアンプですが、コンボアンプは、一つの筐体に全てのパーツが収められているアンプです。
このようなタイプのアンプですね。

フェンダー コンボアンプ

ここには、プリアンプ、パワーアンプ、スピーカーが、筐体の中にすべてオールインワンで収められています。
ですので、各々のパーツをつなぐための配線も必要とせず、ギターとアンプを1本のケーブルでつなげるだけで音が出るわけですね。

セパレートのスタックアンプ

そしてスタックアンプです。

これはスタック(積み重ね)という言葉どおり、いくつかの機器を組み合わせて使用するものですね。
一般的には、アンプヘッドとキャビネットという組み合わせが一番ポピュラーでしょう。
アンプヘッドはこういった感じのものです。

アンプヘッド

そして、このアンプヘッドには、プリアンプとパワーアンプが内蔵されています。
ですので、アンプヘッドの背面にあるスピーカーアウトとキャビネットのインプットジャックをスピーカーケーブルでつなげば、それで音が出ます。

スピーカーにつなぐケーブルは普通のギターケーブルではなく、必ずスピーカーケーブルを使いましょう。

さて、このアンプヘッドから音信号を流すためにつなぐキャビネットには2つのタイプがあり、まず一つはこんな感じで、上半分が斜めに傾斜しています。

マーシャル キャビネット スラント

これはスラントタイプと呼ばれます。
斜めに傾斜してるので、下の2発のスピーカーは真っ直ぐ前に、そして上2発のスピーカーは遠くの方に音を飛ばすと言われています。

なお、このタイプのキャビネットの上にアンプヘッドを置くのが一般的なセッティングです。
こんな形になります。

マーシャル 2段積み

そして、このようにアンプヘッドとキャビネット一つの組み合わせをハーフスタックなんて呼び方をします。

もう一つのタイプのキャビネットはこういう形です。

マーシャル キャビネット ストレート

そして、これはストレートタイプと呼ばれます。

もちろんスラント形ではなく、このストレート形の上に直接アンプヘッドを置いてもいいのですが、この上にはスラント形のキャビネットを置くのが一般的です。
すると、このようなフォルムになります。

マーシャル キャビネット2段

そして、さらにこの上にアンプヘッドを乗せると・・・

マーシャル3段積み

カッコいいですね。
このような3段積みのことをフルスタックなんて呼び方もします。

出力のワット数によって何が変わってくるのか

さて、コンボアンプにしろ、スタックアンプにしろ、数ワットから数百ワットまで、さまざまな出力のモデルがあります。
これらワッテージ(ワット数)の違いで何が変わるのかというと、一番の違いはその最大音量です。

ワッテージが小さいアンプはそんなに大きな音は出ませんが、100Wとか200Wなんていう大きなワッテージを誇るアンプは、とにかくすさまじい音量を出力してくれます。

さらに、ワッテージの小さいアンプでフルボリュームにすると、どうしても歪んでしまいますが、ワッテージの大きいアンプは、かなりの音量にしても歪みません。
なので歪ませる場合は、アンプにもよりますが、ゲインとボリュームツマミで調整するようになるわけです。

じゃあ、アンプはワッテージが大きい方がいいのかと言うと、そうではないんですね。

では、どんなアンプを選べばいいのか

まず、ワッテージの大きいビッグアンプだと、日本の住宅事情を考えると、家ではまず使えないと思います。
その出音のすさまじさから、間違いなく警察がやって来るでしょう。

なので、ワッテージの小さい小型アンプを家での練習用、そしてワッテージの大きい大型アンプをライブとかレコーディング用、というように2台所有して使い分けるのがベストです。

とは言え、それが理想的ではありますが、現実的に考えると10w~30Wくらいの小型アンプが一つあればいいと思います。

それくらいなら家でも使えるし、小さなライブハウスなら対応できます。
そのアンプで頑張って練習して、そしてギターが上達してきたら大型アンプの導入を考えてみてもいいのではないでしょうか。